ひ‐し【彼此】
あれとこれと。あちらとこちらと。「—相俟(ま)って始めて全豹を彷彿する事が」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
あい‐の‐こ【合(い)の子/間の子】
1 混血児。 2 異種生物の間に生まれた子。 3 二つのものの特質を備えていて、どちらともつかない中間のもの。
わた・る【渡る/渉る】
[動ラ五(四)] 1 間を隔てているものの一方から他方へ越えていく。「浅瀬を歩いて—・る」「橋を—・る」「廊下を—・る」 2 船や飛行機で海外へ行く。また、海外から来る。鳥が繁殖地と越冬地の間を...
ちらつか・せる
[動サ下一][文]ちらつか・す[サ下二] 1 おどしたり、気を引いたりするために、ちらちらと見せる。「刃物を—・せる」「現金を—・せる」 2 それとなくほのめかす。「自慢話を—・せる」 3 雪な...
そう‐ほう【双方】
1 関係するものの両方。あちらとこちら。「—の言い分をきく」 2 二つの方形。「—中円墳」
ちらっ‐と
[副]ちらりと。ちらと。「通りすがりに—見る」「うわさを—聞いた」
こなた‐かなた【此方彼方】
[代]指示代名詞。 1 こちらとあちら。「白雲の—に立ちわかれ心を幣(ぬさ)とくだく旅かな」〈古今・離別〉 2 あちらこちら。「み山路やゆふこえくれば里みえて—に煙たつなり」〈新続古今・羇旅〉
そう‐な・し【左右無し】
[形ク]《「左右」はあれこれ、とやかく、の意》 1 ためらわない。無造作である。「—・くは撃って蒐(かか)られず」〈紅葉・二人女房〉 「—・く湯殿へ行きて、はだかになりて」〈宇治拾遺・三〉 2 ...
こぎ‐あり・く【漕ぎ歩く】
[動カ四]あちらこちらと、舟を漕いで回る。「いみじう小さきに乗りて—・く」〈枕・三〇六〉
ちり‐か・う【散り交ふ】
[動ハ四]あちらこちらと入り乱れて散る。互いに散り乱れる。「木の葉の—・ふ音、水の響きなど、あはれも過ぎて」〈源・橋姫〉