あら‐なくに
[連語]《動詞「あり」の未然形+打消しの助動詞「ず」のク語法+格助詞「に」》 1 ないことだなあ。ないことよ。「乎布(をふ)の崎漕ぎたもとほりひねもすに見とも飽くべき浦に—」〈万・四〇三七〉 2...
ひ‐も‐すがら【終日】
[副]朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。「—ぼんやりと、手足を伸ばして」〈谷崎・人魚の嘆き〉
こぎ‐たもとお・る【漕ぎ徘徊る】
[動ラ四]あちこちと舟を漕いでまわる。「をふの崎—・りひねもすに見とも飽くべき浦にあらなくに」〈万・四〇三七〉
しゅう‐じつ【終日】
一日中。朝から晩まで。まる一日。ひねもす。「—机に向かう」
しゅう【終】
[音]シュウ(漢) [訓]おわる おえる つい ついに [学習漢字]3年 1 おわる。おえる。おわり。「終焉(しゅうえん)・終演・終業・終局・終結・終始・終戦・終盤・終了/始終・有終・臨終」 2...
はる‐ひ【春日】
《「はるび」とも》 [名]春の日射し。また、春の一日。《季 春》「竹の風ひねもすさわぐ—かな/犀星」 [枕]春の日が霞(かす)む意から、同音の「かす」を含む地名の「春日(かすが)」にかかる。...
ひめもす【終日】
[副]「ひねもす」に同じ。「—に悲しく見たてまつる」〈浜松・三〉
ひ‐ぐらし【日暮(ら)し】
1 朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。副詞的にも用いる。「—読書にふける」 2 (「蜩」「茅蜩」とも書く)半翅(はんし)目セミ科の昆虫。体長4センチくらい。体は褐色で緑や黒の斑紋があり、翅(は...
いり‐も・む【いり揉む】
[動マ四] 1 入り乱れて押し合う。また、天候などが荒れ狂う。「終日(ひねもす)に—・みつる雷(かみ)の騒ぎに」〈源・明石〉 2 ひたすらに祈る。「ただ少しの便りを給はらんと—・みて申して」〈今...