や‐しお【八入】
1 カエデの園芸品種。春の若葉が赤く、夏に緑色になる。 2 布を幾度も染め汁に浸して濃く染めること。また、その染めた布。「紅の—に染めておこせたる衣の裾も通りて濡(ぬ)れぬ」〈万・四一五六〉
やしお【八潮】
埼玉県南東部の市。中川・綾瀬川に挟まれ、南は東京都に隣接。米・ネギなどの産地であったが、近年は工業地・住宅地。人口8.3万(2010)。
やしお‐おり【八入折り/八塩折り】
何度も繰り返して精製すること。また、そのもの。
やしおおり‐の‐さけ【八入折りの酒/八塩折りの酒】
何度も繰り返して醸(かも)した芳醇な酒。八醞(やしぼり)。「—を醸(か)み」〈記・上〉
やしおおり‐の‐ひもがたな【八入折りの紐刀/八塩折りの紐刀】
何度も繰り返して鍛錬した鋭い紐刀。「—を作りて」〈記・中〉
やしお‐こ【八汐湖】
栃木県北部にある湖。昭和58年(1983)鬼怒川上流に造られた川治ダムの貯水池。湛水面積22平方キロメートル。葛老(かつろう)山の尾根をはさんで北に五十里湖がある。川治湖。
やしお‐し【八潮市】
⇒八潮
や‐しおじ【八潮路】
多くの潮路。「—の潮の八百会(やほあ)ひに座(ま)す」〈祝詞・六月晦大祓〉
やしお‐つつじ【八潮躑躅】
1 ツツジ科の落葉低木であるアカヤシオ、シロヤシオなどの総称。本州から四国にかけての深山に自生。細かく枝分かれした先に葉を5枚ずつ輪生状につける。初夏、漏斗形で先の5裂した花が開く。 2 ヨウラ...
やしお‐の‐いろ【八入の色】
いく度も繰り返し染め汁に浸して染めた濃い色。「竹敷のうへかた山は紅の—になりにけるかも」〈万・三七〇三〉