や‐つ【八つ】
1 数の名。はち。やっつ。 2 8歳。 3 昔の時刻の名。今の午前2時および午後2時ごろ。やつどき。→お八つ 4 数が多いこと。や。「—裂き」「—当たり」
やつ【奴】
[名]《「やっこ」の音変化という》 1 人を卑しめていう語。また、目下の者に親愛の意をこめていう語。「なんて—だ」「弟はいい—だ」 2 物事をぞんざいにさしていう語。「そっちの—をとってくれ」...
やつ【谷】
《アイヌ語から出た語という》低湿地。たに。特に、関東地方で用いる。やち。やと。「ここの—、かしこの小路より」〈太平記・三一〉
やつ‐あし【八つ足/八つ脚】
1 器物の足が八つあること。また、その物。 2 「八つ足の机」の略。
やつあし‐の‐つくえ【八つ足の机】
両側に4本ずつ足のついた机。神前に物を供えるときなどに用いる。はっそくのつくえ。
やつあし‐もん【八足門】
4本の親柱の前後にそれぞれ4本の控え柱を設けた一重の門。東大寺転害門(てがいもん)・法隆寺東大門はその代表例。八脚門(はっきゃくもん)。やつあしの門。
やつ‐あたり【八つ当(た)り】
[名](スル)腹を立てて、関係のない人にまで当たり散らすこと。「落第した腹いせに弟に—する」
やつ‐お【八つ峰】
多くの峰々。重なり合った山々。「あしひきの山椿咲く—越え鹿(しし)待つ君が斎(いは)ひ妻かも」〈万・一二六二〉
やつ‐お【八尾】
富山県富山市南部を占める地域。旧婦負(ねい)郡八尾町。例年9月1日〜3日に伝統行事「おわら風の盆」が行われる。また、八幡社の曳山(ひきやま)神事も有名。付近に越中八尾温泉など多くの温泉地がある。
や‐つか【八束/八握】
八握り分の長さ。また、長いこと。「凝烟(すす)の—垂るまで焼(た)きあげ」〈記・上〉