いや‐み【嫌み/厭み】
[名・形動] 1 人に不快な思いを与える言動。あてつけや皮肉。また、それによって不快感を与えるさま。「—を言う」「—たっぷりな口ぶり」 2 ことさらに気どっていて、いやらしいさま。「二枚目ぶって...
いろ‐あく【色悪】
1 歌舞伎の役柄の一つで、外見は二枚目で性根は悪人の役。「累(かさね)」の与右衛門、「四谷怪談」の伊右衛門など。いろがたき。 2 女性を迷わせてもてあそぶ男。色魔(しきま)。「中々の—で…、咖啡...
かい‐えん【怪演】
《「快演」のもじり》不気味でありながら、奇妙な魅力のある演技。「特殊メークを施した二枚目俳優の—ぶりが見もの」
きょうげん‐さくしゃ【狂言作者】
歌舞伎で、劇場専属の劇作者。宝暦(1751〜1764)ごろ、立作者・二枚目・三枚目・狂言方・見習作者の制度が確立した。劇作のほかに演出事務・舞台監督なども担当。
げんた【源太】
文楽人形の首(かしら)の一。「ひらかな盛衰記」の梶原源太からついた名称で、時代物・世話物を問わず、20歳前後の二枚目役に用いる。
さんまい‐め【三枚目】
1 歌舞伎の役柄で、道化方(どうけがた)のこと。看板や番付で3番目に名が書かれたところからいう。転じて、演劇・映画などでこっけいな役をする俳優。道化。ちゃり。→二枚目 2 《1から転じて》こっけ...
しろ‐ぬり【白塗(り)】
1 白く塗ること。また、白く塗ったもの。 2 役者が顔を白く塗ること。また、そういう化粧をする役柄。「—の二枚目」
じつ‐がたき【実敵】
歌舞伎の役柄の一。善人の要素をもつ、二枚目を兼ねた敵役(かたきやく)。「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」の沢井股五郎など。
どうぐ‐だて【道具立て】
1 必要な道具をそろえておくこと。また、その道具。 2 物事の準備をすること。用意。したく。「会の—を整える」 3 必要な要素や部分。また、それが備わっていること。特に俳優の顔などについていう。...
にが‐み【苦み/苦味】
1 苦いこと。苦い味。苦い度合い。「—の強いコーヒー」 2 不愉快な心持ち。つらい心情。「万の感情はさらりと消えて、唯—のみ残りしなり」〈蘆花・不如帰〉 3 渋さを含んでひきしまった感じのするこ...