いげち‐な・い
[形][文]いげちな・し[ク]《近世語》 1 人情味がない。薄情である。「—・い、埒(らち)の明かぬ」〈浄・万古将軍唐日記〉 2 厚かましい。貪欲である。「酒呑童子(すってんどうし)の眷属か、—...
おおおか‐さばき【大岡裁き】
公正で人情味のある裁定・判決。江戸中期の名奉行といわれた大岡忠相の裁判に仮託していう。
おしむらく‐は【惜しむらくは】
[連語]《「おしむ」+接尾語「らく」+係助詞「は」。副詞的に用いる》惜しいことには。残念なことには。「有能な人材だが—人情味に乏しい」 [補説]「惜しむ」は五段活用であるが、下二段活用動詞などの...
おやこだか【父子鷹】
子母沢寛の長編歴史小説。昭和30年(1955)から昭和31年(1956)にかけて「読売新聞」に連載。勝海舟の父、勝小吉を主人公に、江戸時代末の市井の人々の姿を人情味豊かに描く。
こころ‐の‐いろ【心の色】
1 心に深く思い込んでいるありさま。また、その心。「常盤(ときは)なる日陰の蔓(かづら)今日しこそ—に深く見えけれ」〈後撰・恋三〉 2 心のやさしさ。人情味。「吾妻人(あづまうど)は、…げには—...
したまち‐ふう【下町風】
下町らしい特徴。特に、東京の下町の、江戸時代から残っている人情味のあるさっぱりとした気風や風俗をいう。
じょう‐み【情味】
1 物のおもむき・おもしろみ。情趣。「—豊かな夏祭り」 2 やさしい心遣い。人間らしいあたたかみ。人情味。「—のあるもてなし」「—に欠ける人」
じん‐ちく【人畜】
1 人間と畜類。人と家畜。「—無害」 2 人情味のない人をののしっていう語。
血(ち)も涙(なみだ)もな・い
全く人情味がない。冷酷そのものである。「—・い借金の取り立て」
にんげん‐み【人間味】
人間としての豊かな情緒。また、人間らしい思いやりや、やさしさ。人情味。「—にあふれた人」