アトロピン【atropine】
アルカロイドの一。チョウセンアサガオ・ハシリドコロ・ヒヨス・ベラドンナなどの根や葉に含まれる。劇薬。副交感神経の興奮を抑制する作用があり、軽症では口が渇き、脈拍が速くなる。重症では顔が赤くなり、...
エフェドリン【ephedrine】
アルカロイドの一。無色の結晶。劇薬で、覚醒剤の原料。漢方薬の麻黄(まおう)に含まれ、明治18年(1885)長井長義が初めて抽出。喘息(ぜんそく)の治療に用いる。化学式C10H15NO
かせきのもり【化石の森】
石原慎太郎の長編小説。劇薬による殺人に走る医学生の精神の軌跡を描く。昭和45年(1970)刊行。第21回芸術選奨文部大臣賞受賞。昭和48年(1973)、篠田正浩監督により映画化。
きょく‐りょう【極量】
薬局方に規定された医薬品の最大限の用量。毒・劇薬の個々について、大人の1日量または1回量を定めている。
げき【劇】
[音]ゲキ(慣) [訓]はげしい [学習漢字]6年 1 物の働きや程度がはげしい。「劇症・劇毒・劇薬」 2 仕事がめまぐるしい。忙しい。「劇職/繁劇」 3 芝居。「劇場・劇団・劇的/演劇・歌劇・...
げき‐ぶつ【劇物】
劇薬と同程度の毒性をもつ、医薬品以外の物質。厚生労働大臣が指定し、取り扱いは毒物および劇物取締法で規定される。メタノール・二硫化炭素・発煙硫酸など。
すいさんか‐カリウム【水酸化カリウム】
塩化カリウム水溶液を電解して作られる潮解性の白色固体。水によく溶け、水溶液は強アルカリ性。固体および濃水溶液は腐食性が強い。劇薬。カリガラス・軟石鹸(なんせっけん)・染料・アルカリ電池製造などに...
としゅ‐せき【吐酒石】
酒石酸の溶液に三酸化アンチモンを加えて作る、無色の粉末状の結晶。劇薬。かつては駆虫薬・催吐薬とされたが、副作用が強く、現在はほとんど用いられない。農薬・媒染剤・試薬などに使用。酒石酸カリウムアン...
どく‐やく【毒薬】
微量で激しい作用をもち、生命の危険を起こす薬物。薬機法によって厚生労働大臣が指定する医薬品で、劇薬より作用が激しいもの。
ピクリン‐さん【ピクリン酸】
《(ドイツ)Pikrinsäure》黄色の結晶。劇薬。急熱や衝撃により爆発する。分析用試薬などに利用。かつては炸薬(さくやく)・黄色染料に使用。化学式C6H3N3O7 トリニトロフェノール。