かいと‐ばん【垣外番】
江戸時代、大坂で、町の夜番や木戸番をした者。町内の冠婚葬祭の際には雑役に従事した。
げき‐たく【撃柝】
拍子木を打ち鳴らすこと。また、打ち鳴らす人。「夜番の—の音がきこえ出すと」〈梶井・冬の日〉
さしゃ・る
[動ラ特活]《サ変動詞「す」の未然形「せ」に尊敬の助動詞「さしゃる」の付いた「せさしゃる」の音変化か》「する」の意の尊敬語。なさる。せられる。「隙(ひま)じゃさかいに夜番—・りますか」〈浮・一代...
とのい‐びと【宿直人】
宮中で、宿直(とのい)1をする人。また、貴人の邸宅で夜番をする人。
ばん‐ごや【番小屋】
1 見張りの番人がいる小屋。 2 江戸時代、江戸の町の自身番の詰め所。各町の町人が、交代で夜番をした。番屋。
火(ひ)危(あや)うし
昔、宮中などで、夜番の役人が見回りのときに発した言葉。「火の用心」の意。「あやしき男(をのこ)どもの声して、—など言ふも」〈源・浮舟〉
よ‐まわり【夜回り/夜廻り】
夜、警備のために所定の地域や建物内を見回ること。特に、冬の夜、火災防止のために拍子木などを打ちながら町内を見回ること。また、その人。夜警。夜番。《季 冬》
わり‐だけ【割(り)竹】
割った竹。特に、丸竹の先端を細かく割ったもの。夜番が引きずって歩いたり、罪人をたたくのに用いたりした。われだけ。