燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知(し)らんや
《「史記」陳渉世家から》ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない、というたとえ。
河海(かかい)は細流(さいりゅう)を択(えら)ばず
《「史記」李斯(りし)伝から》大人物は度量が広く、よく人をいれることのたとえ。河海は細流を厭(いと)わず。
嘉肴(かこう)ありと雖(いえど)も食(く)らわずんばその旨(うま)きを知(し)らず
《「礼記」学記から》 1 聖人の教えも、学ばなければ、そのよさがわからない。 2 大人物も、用いてみなければ、その能力を知ることができない。
きょ‐せい【巨星】
1 直径が太陽の数十倍から100倍もある大きい恒星。絶対光度は非常に明るく、太陽の100倍程度あるが、密度は非常に小さい。アルデバラン・カペラなど。→矮星(わいせい) 2 輝かしい業績をあげた偉...
群盲(ぐんもう)象(ぞう)を評(ひょう)・す
《多くの盲人が象をなでて、自分の手に触れた部分だけで象について意見を言う意から》凡人は大人物・大事業の一部しか理解できないというたとえ。群盲象を撫(な)ず。群盲象を模(も)す。群盲巨象を評す。
桁(けた)がはず・れる
普通の尺度では計れない。標準をはるかに超えている。「—・れた大人物」
こう‐こく【鴻鵠】
《「鴻」はおおとり、「鵠」はくぐいで、ともに大きな鳥》大人物のたとえ。
鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)
《「史記」陳渉世家から》大人物の志。壮大な考えのたとえ。大鴻の志。→燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや
虎豹(こひょう)の駒(く)は食牛(しょくぎゅう)の気(き)あり
虎(とら)や豹(ひょう)の子は、小さくても牛を食うほど意気盛んである。大人物は幼いころから人と違ったところがあるというたとえ。
たい‐き【大器】
1 大きな入れ物。⇔小器。 2 人並みはずれてすぐれた才能・器量。また、それのそなわった人物。大人物。「未完の—」⇔小器。