がい【慨】
[常用漢字] [音]ガイ(慣) 心を揺さぶる思いで一杯になる。「慨世・慨然・慨嘆/感慨・慷慨(こうがい)・憤慨」
げき‐だん【激談/劇談】
はげしい、言葉のやりとり。はげしい談判。「今宵は慷慨(こうがい)—を禁じ、ただ風流愉快のことを舒(の)べ」〈和田定節・春雨文庫〉
こう‐ちょく【鯁直】
不正をゆるさず、人に屈しないこと。「—慷慨(こうがい)にして、避くるところ無し」〈露伴・運命〉
たい‐せつ【大節】
1 人の守るべき大きな節操。大切なみさお。君臣・父子・男女などの間における節義。「年猶、壮(わか)しと雖ども、慷慨にして—あり」〈竜渓・経国美談〉 2 国家の存亡にかかわる重大事。
ひょう‐びょう【縹渺/縹緲/瞟眇】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 広くはてしないさま。「—たる雪の広野を隔てて」〈鏡花・註文帳〉 2 かすかではっきりとしないさま。「慷慨(こうがい)節義の譚に、神仙—の趣を交ゆ」〈露伴・運命〉
ふん‐がい【憤慨】
[名](スル)ひどく腹を立てること。慷慨(こうがい)。「身勝手なふるまいに—する」
りん‐り【淋漓】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 水・汗・血などが、したたり流れるさま。「鮮血—」「雨—として玻璃(ガラス)に滴(したた)り」〈蘆花・不如帰〉 2 勢いなどが表面にあふれ出るさま。「墨痕—」「...
れい‐ちょう【冷嘲】
[名](スル)冷ややかにあざけり笑うこと。「半ば慷慨し半ば—したいような沈痛な心持になる」〈荷風・つゆのあとさき〉