い‐きゃく【委却】
[名](スル) 1 自分の立場や考えを捨てて他にまかせること。「実用に逼(せま)られて、時好の程度に己れを—した建築である」〈漱石・虞美人草〉 2 心の重荷を払いのけること。「迫害の苦痛を—する...
いっ‐そう【一掃】
[名](スル) 1 すっかり払いのけること。一度に払い去ること。「悪習を—する」「不安を—する」 2 野球で、出塁中のランナー全員をホームインさせること。「走者—の二塁打」
うち‐はら・う【打(ち)払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 たたいたりふるったりして払いのける。「ほこりを—・う」「降りかかる火の粉を—・う」 2 攻撃して追い払う。「異国船を—・う」 3 攻めて滅ぼす。「攻め入りて、同九月三日、...
かい‐や・る【掻い遣る】
[動ラ五(四)] 1 《「かきやる」の音変化》手で払いのける。押しやる。「急いでボアを—・って床の上に捨てたまま」〈有島・或る女〉 2 与える。やる。「つねづね何ぞとらする約束なれば、人の物を—...
かき‐はら・う【掻き払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 勢いよく横に打ち振る。「白い薄雲が刷毛先(はけさき)で—・った痕(あと)の様に」〈漱石・三四郎〉 2 じゃまなものを除き去る。また、手で払う。払いのける。「涙のこぼるるを...
かき‐や・る【掻き遣る】
[動ラ四] 1 髪の毛を手で払いのける。「御髪(みぐし)のこぼれかかりたるを—・りつつ」〈源・総角〉 2 隅の方へ寄せる。「みなほかざまに火を—・りて」〈枕・二九八〉
かなぐ・る
[動ラ五(四)]荒々しく払いのける。また、引っ張りとる。「—・るようにして、其の細帯を解きかけた」〈鏡花・高野聖〉
きょうはく‐かんねん【強迫観念】
考えまいとしても脳裏に浮かび、自分の意志では払いのけることのできない観念。「—にとらわれる」
しゃ‐なぐ・る
[動ラ四]《「しゃ」は接頭語》手荒に払いのける。かきむしる。かなぐる。「耳をとらまへて—・れば」〈浄・富士見西行〉
シャビング【shoving】
ボクシングで、相手の攻撃を手や腕で払いのけること。