し‐もく【撞木】
「しゅもく」の音変化。「—を取りて振りまはして、打ちもやらで」〈宇治拾遺・一〉
しゅ‐もく【撞木】
1 仏具の一。鐘・鉦(たたきがね)・磬(けい)を打ち鳴らす丁字形の棒。また、釣鐘を突く棒。かねたたき。しもく。 2 《形が1に似ているところから》突棒(つくぼう)の異称。
しゅもく‐がい【撞木貝】
シュモクアオリガイ科の二枚貝。潮間帯下の岩礁に足糸(そくし)で付着する。貝殻は丁字形で、殻長約15センチ、黄白色。本州中部以南に分布。撞木がき。
しゅもく‐がた【撞木形】
撞木のような形。丁字形。
しゅもく‐ざめ【撞木鮫】
ネズミザメ目シュモクザメ科の海水魚の総称。頭部が左右に突き出て丁字形をし、その両端に目がある。魚食性で、性質は荒い。世界に9種、日本近海に3種が分布。かせぶか。
しゅもく‐ざや【撞木鞘】
槍の鞘(さや)で、丁字形に作ったもの。
しゅもく‐づえ【撞木杖】
握りが丁字形になっている杖。かせづえ。
しゅもく‐まち【撞木町】
《町並みが撞木の形をしていたところから》江戸時代、京都伏見にあった遊郭のこと。