かにわ【樺/桜皮】
シラカバの古名か。この木の皮を刀や弓の柄に巻いたり、舟や器物に巻いたという。「—巻き作れる舟に」〈万・九四二〉
かにわ‐ざくら【樺桜】
⇒かばざくら1
かば【樺】
1 カバノキおよび近縁種の総称。特に、シラカバをさす。《季 花=春》 2 「蒲(かば)2」に同じ。
かば‐いろ【蒲色/樺色】
蒲(がま)の穂のような色。赤みを帯びた黄色。かば。
かば‐ざくら【樺桜】
1 カバノキ類に木肌が似ている桜の木。また、ウワミズザクラのことという。ははか。かにわざくら。 2 襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)、裏は赤花(「桃花蕊葉」による)。一説に、表は薄色、...
かば‐しま【樺島】
長崎県南部、長崎半島の最先端にある島。長崎市に属する。面積2.4平方キロメートル、周囲7.5キロメートル。最高点は南端の行者(ぎょうじゃ)山(標高130メートル)。昭和61年(1986)、対岸の...
かば‐ちゃ【蒲茶/樺茶】
かば色を帯びた茶色。くすんだ黄赤。
かば‐の‐あぶら【樺の油】
シラカバの樹皮などを乾留したのちに蒸留して得られる芳香油。新しいものは黄色透明で、皮革の仕上げや消毒剤に用いる。
かば‐の‐き【樺の木】
1 カバノキ科カバノキ属の樹木の総称。シラカバ・ダケカンバ・オノオレなど。樹皮は滑らかで古くなるとはげ落ちる。雄花は尾状の穂をつくり、下垂。カバノキ科にはハンノキ・ハシバミなども含まれる。 2 ...
かば‐のり【樺海苔】
オゴノリ科の紅藻。暖地の海岸の岩に着生。赤褐色で、平たく、よく分枝する。寒天の材料や刺身のつまにする。