あさ‐ぎ【浅葱】
《薄いネギの葉の色の意。「葱」を「黄」と混同して「浅黄」とも書く》 1 緑がかった薄い藍色(あいいろ)。 2 《着用する袍(ほう)の色が浅葱であるところから》六位の人の称。 3 「浅葱裏(あさぎ...
あさぎ‐いろ【浅葱色】
「浅葱1」に同じ。
あさぎ‐うら【浅葱裏】
1 着物の裏地で浅葱色のもの。また、その裏地をつけた着物。 2 《多く浅葱裏の着物を着たところから》遊里で、江戸勤番に出てきたやぼな田舎武士をあざけっていう語。「まだ出来ぬ顔へしかける—」〈柳多...
あさぎ‐おどし【浅葱威】
鎧(よろい)の威(おどし)の一。浅葱色の糸でおどしたもの。浅葱糸威。
あさぎ‐ざくら【浅葱桜】
サトザクラの一品種。花は白いが、萼(がく)が鮮緑色なので全体に薄緑色に見える。
あさぎ‐じま【浅葱縞】
浅葱色の糸で織った縞の織物。
あさぎ‐まく【浅葱幕】
歌舞伎に用いる浅葱色の無地の幕。引き幕の内側につる。
あさぎ‐まだら【浅黄斑蝶】
マダラチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約10センチ。前翅は黒色、後ろ翅は茶色で、それぞれ淡青色の透明な斑紋がある。幼虫の食草はガガイモ科植物。日本からヒマラヤにかけて分布。
あさぎ‐わん【浅葱椀】
黒漆塗りの上に、浅葱色の漆で花鳥を描いた椀。あさぎごき。
あさ‐つき【浅葱/糸葱】
1 ヒガンバナ科の多年草。地下茎はラッキョウに似る。葉は淡緑色の筒状でネギに似る。食用として栽培。せんぼんわけぎ。せんぶき。《季 春》「—よ香をなつかしみ妹が里/紫里」 2 葉ネギを若いうちに収...