さり‐じょう【去り状/避り状】
1 夫から妻に渡す離縁状。三行半(みくだりはん)。さりぶみ。 2 中世、土地・財産に対する権利を放棄し、他に譲り渡す旨を記した証書。さりぶみ。 3 解職の辞令。さりぶみ。
はなち‐じょう【放ち状】
中世、所領などを人に譲り渡すとき、その旨を書いて相手に渡す証書。
バトンを渡(わた)・す
仕事などを後任に引き継ぐ。地位を譲り渡す。「若い世代に—・して現役から退く」
ゆずり‐じょう【譲り状】
平安中期以降、所領や財産を子孫などへ譲り渡すことを記した文書。鎌倉時代、武家はこれをもとに幕府から所領の安堵を受けた。ゆずりぶみ。処分状。「父、義時朝臣の頓死して、—の無かりし時」〈太平記・三五〉