ばさら【伐折羅/跋折羅/縛日羅】
《(梵)vajraの音写。「ばざら」とも》仏語。金剛の意。金剛石、または金剛杵(しょ)。
ばさら‐だいしょう【伐折羅大将】
薬師如来の十二神将の一。忿怒(ふんぬ)の姿をとり、多くは剣を持つ。
ばっ‐こ【跋扈】
[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の—」「悪辣な商売が—する」
ばっこ‐やなぎ【跋扈柳】
ヤナギ科の落葉高木。山野に生え、葉は長楕円形で裏面に白い綿毛が密生。雌雄異株。4、5月ごろ葉に先だち、黄色の楕円形の雄花穂、ねじれた長楕円形の雌花穂をつける。やまねこやなぎ。
ばっ‐しょう【跋渉】
[名](スル)山野を越え、川をわたり、各地を歩き回ること。「山野を—するにはおもしろい道連れだ」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
ばつ【跋】
書物や書画の巻物の末尾に記す文。後書き。跋文。⇔序。
ばつ【跋】
[音]バツ(呉) 1 草を踏んで野山を歩き回る。「跋渉」 2 荒々しく踏みにじる。「跋扈(ばっこ)」 3 書物の末尾に記す文章。あとがき。「跋文/序跋・題跋」
ばつ‐ご【跋語】
書物のあとがきとしてしるす言葉。跋文。跋。
ばつなんだ【跋難陀】
《(梵)Upananda》八大竜王の一。マガダ国を守護し、慈雨を降らせ、飢饉(ききん)がないようにした。跋難陀竜王。
ばつ‐ぶん【跋文】
本文とは別に、書物の終わりにしるす文章。あとがき。跋。