かみ【長官】
《「上(かみ)」の意。人の上に立つ者というところから》律令制で、四等官(しとうかん)の最上の官位。庁務を総括する責任者。「卿」「守」など官司により用字が異なる。→四等官
かん【長官】
「かみ(長官)」の音変化。「大将も—の君もみなおり給ひて」〈源・若菜上〉
かん‐の‐きみ【長官の君】
1 「尚侍(ないしのかみ)」に同じ。 2 律令制の官司の長官。かんのとの。
かん‐の‐との【長官の殿】
律令制の官司の長官。かんのきみ。こうのとの。
こう【守/長官】
《「かみ」の音変化》律令制で、四等官のうちの最高位。「—の君」「—の殿(との)」
こう‐の‐きみ【長官君】
《「かみのきみ」の音変化》国守・左右衛門督・左右兵衛督・左右馬頭などを敬っていう語。こうのとの。かんのきみ。「まことは、この—の、御文女房に奉り給ふ」〈源・浮舟〉
こう‐の‐との【長官殿】
《「かみのとの」の音変化》「長官君(こうのきみ)」に同じ。「誰も同じ心に—にも申し給へ」〈宇治拾遺・七〉
ちょう‐かん【長官】
最高裁判所や、文化庁・金融庁など中央官署の外局などで、最高の官。