あしかが‐よしひさ【足利義尚】
[1465〜1489]室町幕府第9代将軍。在職1474〜1489。義政の子。母は日野富子。文明5年12月(1474年1月)将軍となる。叔父義視(よしみ)との継嗣争いが応仁の乱の一因となった。近江...
アドルノ【Theodor Wiesengrund Adorno】
[1903〜1969]ドイツの哲学者・社会学者・美学者。ナチスに追われて米国に亡命。著「権威主義的パーソナリティー」でファシズムを分析。帰国後、フランクフルト大学教授。人間疎外などに悩む近代文明...
いながき‐たるほ【稲垣足穂】
[1900〜1977]小説家。大阪の生まれ。天体や文明の利器を題材にした幻想的な異色の作風で注目され、のち少年愛をテーマにした作品を書いた。小説「一千一秒物語」、随筆「少年愛の美学」など。
イブン‐ハルドゥーン【Ibn Khaldūn】
[1332〜1406]アラブの歴史家・歴史哲学者。チュニジアの生まれ。その著「歴史序説」は、文明の興隆・発展・衰退の過程を明らかにした独特の歴史観で有名。
イリイチ【Ivan Illich】
[1926〜2002]オーストリア生まれの思想家。ラテンアメリカを中心に活動。カトリックの司祭だったが、教会と対立し解職される。医療や学校制度を中心に、産業社会批判・文明批判・エコロジー論を展開...
ウェルズ【Herbert George Wells】
[1866〜1946]英国の小説家・評論家。進化論・社会主義の観点に基づく社会小説、文明批評を発表。またサイエンスフィクション(空想科学小説)の祖として有名。著「世界文化史大系」、小説「宇宙戦争...
ウォルコット【Derek Walcott】
[1930〜2017]西インド諸島セントルシアの詩人・劇作家。カリブの風土や土着文化と西欧文明を融合させた独自の世界を、詩や戯曲で表現した。1992年、ノーベル文学賞受賞。詩集「オメロス」、戯曲...
ウォー【Evelyn Arthur St. John Waugh】
[1903〜1966]英国の小説家。G=グリーンと並ぶ代表的なカトリック作家で、文明社会を風刺した作品が多い。作「一握(いちあく)の塵(ちり)」「ブライズヘッドふたたび」など。
エバンズ【Arthur John Evans】
[1851〜1941]英国の考古学者。クレタ島にあるクノッソスの宮殿遺跡を発掘、クレタ文明の研究に功績をあげた。
エンデ【Michael Ende】
[1929〜1995]ドイツの児童文学者。父エドガーはシュールレアリスムの画家。時間泥棒から人々を救う少女を描いた「モモ」が、世界的ベストセラーとなる。文明批判を織りこみながら空想の世界をたくみ...