けい‐きょう【景教】
ネストリウス派キリスト教の中国での呼称。唐代初期、中国に伝わり、長安を中心に布教され栄えたが、9世紀、武宗の弾圧によって衰えた。のちモンゴル人の元朝がたつと再び興ったが、14世紀に衰滅。大秦景教。
けいじ‐しゅうきょう【啓示宗教】
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など、啓示に基づく宗教。啓蒙主義の時代には自然宗教に対して、特にキリスト教をさしてよばれた。
け‐きょう【化教】
律宗で、機に応じて衆生を教化(きょうけ)すること。また、その教え。定(じょう)・慧(え)の二学をいう。→制教
けん‐きょう【祆教】
ゾロアスター教の中国での称。5世紀ごろペルシアから伝わり、唐代には長安を中心に栄えたが、9世紀、武宗による仏教弾圧の際に禁止された。拝火教。
けん‐ぎょう【顕教】
仏語。言語や文字で明らかに説いて示した教え。密教以外の仏教のこと。また、真言宗では釈迦の説いた教えをいい、天台密教では一乗に対して三乗の教えをいう。顕宗。⇔密教。
げ‐きょう【外教】
仏教で、儒教・道教など、仏教以外の教え。⇔内教。
げんし‐しゅうきょう【原始宗教】
原始・未開社会で行われる宗教。特定の開祖がなく、儀礼が公共的に行われ、法・政治・経済・道徳・慣習などと密接にかかわる。アニミズム・マナイズム・トーテミズムなどの形態をとる。未開宗教。
げんし‐ぶっきょう【原始仏教】
釈迦の在世時代から直弟子たちの時代までの仏教。各部派に分裂する以前の、初期の仏教。
げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】
元和8年(1622)長崎立山におけるキリシタン迫害事件。宣教師や信者ら55名が斬首・火刑に処された。
こう‐きょう【紅教】
チベット仏教の旧派。新教派の黄教に対して、従来からのニンマ(古)派などの保守的な諸宗派のこと。紅帽を着用していたことによる呼称。旧教紅帽派。紅帽派。