のろ【鈍】
[名・形動]《形容詞「のろい」の語幹から》のろいこと。にぶいこと。また、そのさまや、そのような人。のろま。「目にあまる—な事をやってますぜ」〈白鳥・泥人形〉
のろ・い【鈍い】
[形][文]のろ・し[ク] 1 進み方がゆっくりしている。遅い。「足が—・い」「車が—・い」 2 動作や頭の働きなどが悪い。にぶい。「反応が—・い」 3 女性に対してあまい。色事に溺れやすい。「...
のろ‐くさ【鈍臭】
[副](スル)動作がいらいらするほど遅いさま。「—して仕事が少しもはかどらない」
のろ‐くさ・い【鈍臭い】
[形][文]のろくさ・し[ク]動作がいかにものろい。じれったいほど遅い。「—・い説明のしかた」
のろ‐さく【鈍作】
のろい人を人名のようにいった語。のろすけ。のろま。「この—め、直(すぐ)にかかあの手をひいて」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
のろ‐ま【鈍間/野呂間/野呂松】
[名・形動] 1 動作や頭の働きがにぶいこと。また、そのさま。「—なやつ」 2 「野呂間人形」の略。
のろま‐ざる【鈍間猿】
ロリスのこと。
のろま‐にんぎょう【野呂間人形/野呂松人形/鈍間人形】
操り人形の一種。頭が平たく、顔の青黒い奇怪な風貌(ふうぼう)の道化人形で、人形浄瑠璃の間(あい)狂言を演じた。寛文・延宝(1661〜1681)のころ、江戸の野呂松勘兵衛という人形遣いが始めたとい...