1. 古代から物入れ・貯蔵・煮炊きなどに使った底深く口径の広い土製・陶磁製や金属製の容器

  1. 酒を杯につぐ細長い器。瓶子 (へいじ) 。とくり。

    1. 「—に酒入れて盃に添へて」〈後拾遺・雑五・詞書

  1. カメ目の爬虫 (はちゅう) 類の総称。体の構造は中生代の祖先形から大きな変化がなく、背面と腹面とに骨質の甲をもち、中に頭・四肢・尾を引っ込めて身を守る。あごはくちばし状になり、歯はない。水・陸にすみ、イシガメクサガメウミガメゾウガメなど、種類が多い。長寿で、鶴 (つる) とともに縁起のよい動物とされる。

  1. 《カメは酒をよく飲むといわれるところから》大酒飲みのこと。

  1. 紋所の名。親子亀、亀の丸、亀下り、三つ追い亀など。

西洋犬のこと。明治初期、西洋人が飼い犬を呼ぶのに「Come here!」と言うのを「カメヤ」と聞き、「カメ」を犬の意、「ヤ」を呼びかけの意の「や」ととったことによる。

「おれが面を見りゃア異人館の—までがしっぽをさげる」〈魯文西洋道中膝栗毛

出典:青空文庫

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