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辞書
き‐の‐くすり【気の薬】
[名・形動]《中世・近世語》気を晴らす種となるもの。おもしろくて心の慰めになること。また、そのさま。→気の毒「あはは、さてもさても—な坊ぢゃ」〈狂言記・笠の下〉
き‐の‐くに【紀国】
《「木の国」の意》紀伊国(きいのくに)の古称。→紀伊
きのくに‐ごき【紀国御器/紀国五器】
紀伊国産の朱漆塗りの食器。「羹箸(かんばし)、塗箸、—、なべぶたまで、さらりと新しくしかへて」〈浮・胸算用・一〉
きのくに‐や【紀伊国屋/紀国屋】
⇒紀国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん) (紀伊国屋)歌舞伎俳優の沢村宗十郎とその系統の俳優たちの屋号。
きのくにや‐ぶんざえもん【紀国屋文左衛門】
[?〜1734]江戸中期の豪商。本姓は五十嵐。紀伊の人。世に紀文と称せられる。嵐を冒して江戸にみかんを輸送したり、江戸の大火の際に材木を買い占めたりして巨富を築いたが、晩年は零落したという。