ご‐もつ【御物】
《「ごぶつ」「ごもち」とも》 1 人を敬って、その所有する物をいう語。特に、皇室や貴人の所蔵品を敬っていう。ぎょぶつ。 2 武家や寺家で、主人のそばに仕えて主人の寵(ちょう)を得た小姓。
ごもつ‐あがり【御物上がり】
小姓から取り立てられた者。小姓上がり。小姓立ち。「福蔵院の—、今若僧(にゃくそう)のほまれをとる」〈浮・御前義経記・一〉
ごもつ‐ごしらえ【御物拵へ】
貴人の持ち物としてふさわしいりっぱな作り。「—の脇差」〈浮・織留・三〉
ごもつ‐ぶぎょう【御物奉行】
⇒おものぶぎょう(御物奉行)
ごもつ‐まきえ【御物蒔絵】
貴人の所蔵する蒔絵。特に、足利義政所蔵品(東山御物)風の蒔絵。