しぶ・く
[動カ四] 1 無理に連れて来る。引きずって来る。しょっぴく。「寝る時はもみくじで—・いて来い」〈浄・女楠〉 2 誘いをかける。誘う。「幸ひあたりに人もなし、ちと—・いて見ませう」〈浄・西王母〉
しぶ・く【繁吹く/重吹く】
[動カ五(四)] 1 雨まじりの風が吹きつける。また、激しい雨が吹きつけるように降る。「—・いてあたりがかすむ」 2 しぶきが飛び散る。「血が—・く」
しぶ・く【渋く】
[動カ四]順調に進まなくなる。滞る。「高瀬舟—・くばかりにもみぢ葉の流れて下る大井川かな」〈新古今・冬〉
しぶ‐くさ【渋草】
ギシギシの古名。〈和名抄〉
しぶ‐くち【渋口】
皮肉。苦言。「—言ふも茶の湯者を聟(むこ)に持ちたる身の習ひ」〈浄・鑓の権三〉