た‐の‐む【田の実】
《「たのみ」の音変化》 1 「田の実(み)1」に同じ。 2 「田の実(む)の祝い」の略。また、その祝いの贈答品。 3 陰暦8月1日の異称。
た‐の‐む【田の面】
「たのも」の音変化。和歌などで「頼む」に掛けて用いる。「みよしのの里は荒れにし秋の野に誰を—の初雁の声」〈夫木・一二〉
たの・む【頼む/恃む/憑む】
[動マ五(四)] 1 相手に、こちらが希望するようにしてくれることを伝えて願う。依頼する。「用事を—・む」「口外しないよう—・む」「代筆を—・む」 2 たよりになるものとしてあてにする。力とし...
た‐の・む【手飲む】
[動マ四]手ですくって飲む。和歌で、多く「頼む」に掛ける。「山城の井手の玉水手にむすび—・みしかひもなき世なりけり」〈伊勢・一二二〉
頼(たの)む木(こ)の下(もと)に雨(あめ)漏(も)る
《せっかく木陰に雨宿りしたのに、そのかいもなくそこにも雨が漏ってくる、という意から》頼みにしていたのにあてがはずれること。