ひ‐じり【聖】
1 世の模範と仰がれる、知徳の高い人。聖人。 2 その道で特に技量にすぐれ、模範とされる人。「歌の—」 3 高徳の僧。また一般に、僧に対する敬称。 4 寺院に所属せず、山中などにこもって修行する...
ひじり‐あんどん【聖行灯】
《高野聖の笈(おい)の形に似ているところからとも、また、聖窓に掛けるところからともいう》近世、遊郭の局見世(つぼねみせ)の格子などに掛けて看板がわりにした掛け行灯。ひじりあんどう。
ひじり‐うし【聖牛】
河川に設置される水制用具の一。多くの丸太で三角錐(すい)を横に倒したような構造物をつくり、いくつかの蛇籠(じゃかご)をのせたもの。
ひじり‐かすり【ひぢり掠り】
奪い取ったりかすめ取ったりすること。「まんざら—を食ふ様な、あい、女子でもござんせぬ」〈浄・浪花鑑〉
ひじり‐かた【聖方】
高野三方(こうやさんかた)の一。平安中期以降、高野山に隠遁して念仏修行した僧。のちには、同山を根拠地として勧進などのため諸国を遍歴した念仏者。高野聖。