た‐ぶん【多聞】
1 多くの物事を聞き知っていること。物知り。「博学—」 2 多くの人に漏れ聞こえること。「事—に及ばば」〈太平記・一〉
た‐もん【多聞】
仏語。仏法を多く聞いて身を持すること。 「多聞天」の略。
た‐もん【多門/多聞】
1 城の石垣の上に築いた長屋造りの建物。兵器庫と防壁を兼ねる。松永久秀が大和国佐保山に築いた多聞城の形式からの名という。多聞櫓(やぐら)。 2 本宅の周囲に建てた長屋。 3 江戸城中の御殿女中が...
たもんいんにっき【多聞院日記】
興福寺多聞院の院主の長実房英俊ほかの日記。46冊。文明10年(1478)から元和4年(1618)に至る。戦国時代から近世初期の社会・文化を知る貴重な史料。
たもん‐てん【多聞天】
《(梵)Vaiśravanaの訳。音写は毘沙門(びしゃもん)》四天王の一。常時、如来の道場を守り、法を聞くことが最も多いことからの名。北方を守る仏法守護の神将。甲冑(かっちゅう)をつけ、両足に悪...