こい‐あま・る【恋ひ余る】
[動ラ四]恋心が抑えきれないで外に表れる。「隠沼(こもりぬ)の下ゆ—・り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく」〈万・三〇二三〉
こい‐こが・れる【恋い焦がれる】
[動ラ下一][文]こひこが・る[ラ下二]恋しさのあまり、ひどく思い悩む。「夜も眠れないほど—・れる」
こい‐した・う【恋い慕う】
[動ワ五(ハ四)]ひたすら恋しく思う。「郷里の母を—・う」
こい‐し・ぬ【恋ひ死ぬ】
[動ナ変]恋しさのあまりに死ぬ。「—・なば誰(た)が名は立たじ世の中の常なきものといひはなすとも」〈古今・恋二〉
こい‐じに【恋い死に】
[名](スル)恋い焦がれて死ぬこと。焦がれ死に。「可惜(あたら)武士(もののふ)の—せん命を思えば」〈樗牛・滝口入道〉