あすか‐の‐みやこ【飛鳥京】
古代、明日香地方に置かれた都の総称。允恭(いんぎょう)・顕宗(けんぞう)両朝、および推古朝(593〜628)から、孝徳・天智・弘文3天皇の時代を除いて、文武(もんむ)朝(697〜707)までの都。
いみのみや‐じんじゃ【忌宮神社】
山口県下関市にある神社。祭神は仲哀天皇・神功(じんぐう)皇后・応神天皇。文武の神として信仰される。長門(ながと)国二の宮。
えい‐せい【叡聖】
徳があり、賢明なこと。主として天子をたたえていう語。「—文武」
きいち‐ほうげん【鬼一法眼】
伝説上の人物。京都一条に住む陰陽師(おんようじ)で、文武の達人といわれ、所持していた兵法の秘書「六韜三略(りくとうさんりゃく)」を、源義経に盗まれた話で知られる。浄瑠璃に登場する。
ぎほう‐れき【儀鳳暦】
太陰太陽暦の一。中国で唐代に李淳風(りじゅんぷう)が作った麟徳(りんとく)暦の日本での呼び名。高宋の儀鳳2年(677)日本に伝わり、文武天皇元年(697)から天平宝字7年(763)まで使用。
ふたみち【二道】
[共通する意味] ★二つの道。[英] a forked road[使い方]〔二道〕▽二道に分かれている▽二道をかける〔二途〕▽方策は二途ある▽言文二途に分かれる〔両道〕▽東海・東山の両道▽文武両...
りょうどう【両道】
[共通する意味] ★二つの道。[英] a forked road[使い方]〔二道〕▽二道に分かれている▽二道をかける〔二途〕▽方策は二途ある▽言文二途に分かれる〔両道〕▽東海・東山の両道▽文武両...
にと【二途】
[共通する意味] ★二つの道。[英] a forked road[使い方]〔二道〕▽二道に分かれている▽二道をかける〔二途〕▽方策は二途ある▽言文二途に分かれる〔両道〕▽東海・東山の両道▽文武両...
いぶけいぶん【緯武経文】
学芸と武術の両方を重んじて、政治の土台にすること。文武の両道を兼ねた政治の理想的姿。武を横糸に文を縦糸にして、美しい布を織る意から。▽「緯」は横糸。「経」は縦糸。「武ぶを緯いにし文ぶんを経けいにす」と訓読する。「経文緯武けいぶんいぶ」ともいう。
いんぶんいんぶ【允文允武】
武道・学芸、ともにすぐれていること。もと文武を兼ね備えた天子の徳をたたえたことば。
しゅっしょうにゅうしょう【出将入相】
文武の両方を兼ね備えた人。朝廷の外では、将軍として輝かしい軍功をあげ、朝廷内では、宰相として見事な働きをする人の意味。
ゆうぶんさぶ【右文左武】
文武の両道を兼ね備えること。また、文武の両道で天下を治めること。文を尊び、武を重んじる意から。▽「右文」は文筆を尊ぶこと。「左武」は武を尊ぶこと。「文ぶんを右みぎに武ぶを左ひだりにす」と訓読する。また「左武右文さぶゆうぶん」ともいう。
あがたいぬかい‐の‐たちばな‐の‐みちよ【県犬養橘三千代】
[?〜733]奈良前期の女官。美努(みぬ)王に嫁して橘諸兄(たちばなのもろえ)を産み、藤原不比等に再嫁して光明皇后を産んだ。文武・聖武天皇の養育にあたり、橘姓を賜って権勢を振るった。橘三千代。
えん‐の‐ぎょうじゃ【役の行者】
奈良時代の山岳修行者。修験道の祖。大和国葛城山で修行し、吉野の金峰山(きんぶせん)・大峰山などに霊場を開いた。仏教に通じ、祈祷(きとう)・呪術などをよくしたが、文武天皇のとき、讒言(ざんげん)...
おおつ‐の‐おうじ【大津皇子】
[663〜686]天武天皇の第3皇子。文武にすぐれ太政大臣となった。草壁皇子とともに皇位継承の候補とされたが、天武天皇の没後、謀反の疑いで捕らえられて自害させられた。詩歌は懐風藻・万葉集に収載。...
おおとも‐の‐たびと【大伴旅人】
[665〜731]奈良時代の歌人。家持の父。征隼人持節使(せいはやとじせつし)・大宰帥(だざいのそち)をへて大納言。文武にすぐれ、漢詩・和歌は懐風藻・万葉集に収載。
おおとも‐の‐みゆき【大伴御行】
[?〜701]飛鳥時代の豪族・官人。安麻呂の兄。壬申の乱に天武天皇を助けた功臣。その後も持統・文武天皇にも仕え、大納言となる。贈右大臣。和歌1首が万葉集に収載。