さし‐た
[連体]《「さしたる」の音変化。下に打消しの語を伴って用いる》取り立てていうほどの。これという。「—目的もなく参加した」 [補説]「然した」とも書く。
さし‐て
[副]《動詞「さ(指)す」の連用形+接続助詞「て」から》 1 (あとに打消しの語を伴って用いる)とりたてていうほど。それほど。たいして。「これは—重要ではない」「—遜色(そんしょく)はない」 2...
さ‐しながら【然しながら】
[副]《副詞「さ」+サ変動詞「す」の連用形+副助詞「ながら」から》 1 そっくりそのまま。「—人の心をみくまのの浦の浜木綿(はまゆふ)幾重なるらむ」〈拾遺・恋四〉 2 まるで。さながら。「大空に...
さ‐しも【然しも】
[副]《副詞「さ」+副助詞「し」+係助詞「も」から》 1 あれほど。あんなにも。「—栄えた平氏一門もついには滅びた」 2 (多く打消しや反語の表現を伴って用いる)そのようにも。それほどにも。「こ...
然(さ)しもな・し
1 そうでもない。「夜鳴くもの、なにもなにもめでたし。ちごどものみぞ—・き」〈枕・四一〉 2 それほどでもない。大したことではない。「—・き平城(ひらじゃう)に籠りて」〈太平記・一七〉