あく‐じょう【悪尉】
能面の一。強く恐ろしい表情をした尉(老翁)の面。多く老神・怨霊(おんりょう)などに用いる。
あやかし
1 船が難破する時に海上に現れるという化け物。 2 不思議なこと。また、そのもの。妖怪(ようかい)。 3 コバンザメの別名。 4 (「怪士」と書く)能面の一。男の怨霊(おんりょう)を表す面。 5...
うち‐て【打(ち)手】
1 (「撃ち手」とも書く)銃砲などを撃つ人。射手。 2 太鼓・鉦(かね)などを鳴らす人。また、それにすぐれた人。 3 (「討ち手」とも書く)敵や罪人などを討伐したり捕らえたりするために向かう人・...
うば【姥/媼/祖母】
1 年とった女。おうな。老女。老婆。 2 能面の一。老女の顔を表したもの。脇能の尉(じょう)のツレ面としての用法が古く、檜垣(ひがき)・卒都婆(そとば)小町などのシテ、高砂・淡路などのツレに用い...
えんめい‐かじゃ【延命冠者】
能面の一つで、目を細めて笑っている若男の面。また、それを用いる、「翁」の特殊演出「父尉(ちちのじょう)延命冠者」の登場人物。
さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】
[1882〜1969]洋画家。福岡の生まれ。二科会の創立に参加。馬・能面などを題材として、微妙な色調のうちに思索的情趣をたたえた作品を制作した。文化勲章受章。
しゃか【釈迦】
《(梵)Śākyaの音写》 釈迦牟尼(むに)のこと。
1 古代インド、現在のネパール地方に住んでいた種族。釈迦
の出た種族。シャーキャ族。釈迦族。 2 能面の一。仏を表す金泥塗りの大きな面...
しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
たかぎ‐あきみつ【高木彬光】
[1920〜1995]推理作家。青森の生まれ。本名、誠一。江戸川乱歩の推奨で「刺青殺人事件」が刊行されデビュー。「能面殺人事件」で探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)受賞。他に「成吉思汗(...