あしかが【足利】
栃木県南西部の市。もと宿場町。足利氏発祥の地で、史跡が多い。中世末以来、絹織物の主要産地。現在は繊維工業のほか、機械・化学工業も盛ん。人口15.4万(2010)。
あしかが【足利】
姓氏の一。源義家の孫、義康が下野(しもつけ)足利荘(しょう)を本拠として称した氏。 [補説]「足利」姓の人物足利氏満(あしかがうじみつ)足利成氏(あしかがしげうじ)足利尊氏(あしかがたかうじ)足...
あしかが‐おり【足利織】
足利市付近で織られる織物の総称。特に銘仙は有名。
あしかが‐がっこう【足利学校】
足利市昌平町にあった学問所。創設者には諸説がある。室町期に上杉憲実(うえすぎのりざね)が再興。武士・僧侶・医師に儒書・易書・医書などを講述した。天文〜慶長・元和(1532〜1624)ごろが最盛期...
あしかががっこういせき‐としょかん【足利学校遺跡図書館】
栃木県の史跡足利学校敷地内にある図書館。明治36年(1903)設立。蔵書約3万2000冊。足利文庫から蔵書を引き継ぎ、管理している。
あしかが‐うじみつ【足利氏満】
[1359〜1398]南北朝時代の武将。基氏の子。鎌倉公方(くぼう)。将軍義満を除こうとしたが、執事上杉憲春の諫死(かんし)により中止。以後は関東・奥羽の支配に努めた。
あしかが‐しげうじ【足利成氏】
[1434〜1497]室町中期の武将。鎌倉公方(くぼう)となり、享徳3年(1454)管領上杉憲忠(うえすぎのりただ)を殺して幕府と対立。翌年下総(しもうさ)古河(こが)に移り、古河公方と称した。
あしかが‐たかうじ【足利尊氏】
[1305〜1358]室町幕府初代将軍。在職1338〜1358。初め高氏と称し、後醍醐天皇の諱(いみな)尊治の一字を賜って改名。元弘の変で六波羅(ろくはら)を攻め落としたが、のち天皇に背き、持...
あしかが‐ただふゆ【足利直冬】
南北朝時代の武将。尊氏の子。直義(ただよし)の養子。高師直(こうのもろなお)に追われ九州に逃れたが勢力を回復。直義の死後南朝に帰順。一時入京したが間もなく奪回され、以後中国地方を転々とした。生没...
あしかが‐ただよし【足利直義】
[1306〜1352]南北朝時代の武将。尊氏の弟。尊氏とともに建武の中興に参加したが、のちに不和となり、毒殺された。錦小路殿。