あし‐がなえ【足鼎】
足のついたかなえ。
かな‐え【鼎】
《「金瓮(かなへ)」の意》現在の鍋・釜の用に当てた、古代中国の金属製の器。ふつう3本の脚がついている。王侯の祭器や礼器とされたことから、のち王位の象徴となった。
きゅう‐てい【九鼎】
《夏(か)の禹(う)王が九つの州から金を貢上させて鼎(かなえ)を作り、天子の象徴として夏・殷(いん)・周3代に伝えたというところから》非常に貴重なもの。
ご‐てい【五鼎】
昔、中国で、大夫(たいふ)の祭りに、五つの鼎(かなえ)に牛・羊・豕(し)(豚)・魚・麋(び)(おおじか)の5種の肉を盛って、神前に供えたこと。
さくま‐かなえ【佐久間鼎】
[1888〜1970]心理学者・国語学者・音声学者。千葉の生まれ。九州大・東洋大教授。日本語の文法およびアクセントに関する研究で大きな業績をあげた。著「日本音声学」「現代日本語の表現と語法」など。