かか・り【斯かり】
[動ラ変]《「かくあり」の音変化》このようである。かくのごとくである。→斯(か)かる「—・らむ世には、朝に仕へ身をたて」〈平家・三〉
かかる【斯かる】
[連体]《「かくある」の音変化》このような。こういう。「—行為は許されない」
かかれ‐ど【斯かれど】
[接]《「かくあれど」の音変化》こうではあるけれど。「船にも思ふことあれど、かひなし。—、この歌を独り言にしてやみぬ」〈土佐〉
かかれ‐ば【斯かれば】
[接]《「かくあれば」の音変化》こうであるから。こういうわけだから。「昔、山にて見つけたる。—、心ばせも世の人に似ず侍り」〈竹取〉
かく【斯く】
[副] 1 話し手が身近なこととして事態をとらえていう。このように。こう。「この家のあるじは—いう私だ」 2 前文の内容をさして、あるいは具体的な内容を省略していう。このように。こう。「—も盛大...
かかる【×斯かる】
suchかかる情勢下にunder these (special) circumstancesかかる次第につきご了承願いたいSuch being the case, please understa...
かく【×斯く】
⇒このよう(此の様)かくして《文》 thus/in this way [manner]かく振る舞うのも君のためを思えばこそであるI behave like this simply because...
かくかく【×斯く×斯く】
事件のいきさつはかくかくしかじかだったThe course of the incident was such and such./The affair developed like this.
かくして【×斯くして】
《文》 thus ⇒こうして(斯うして)
かくのごとし【×斯くの▲如し】
事情はかくのごとしThe situation is as I have stated above.
しば‐しろう【斯波四郎】
[1910〜1989]小説家。山口の生まれ。本姓、柴田。毎日新聞に入社、週刊誌の編集に従事。「山塔」で芥川賞受賞。他に「愛と死の森」「月曜日の憂鬱(ゆううつ)」「含羞(がんしゅう)の花」など。
しば‐そのめ【斯波園女】
[1664〜1726]江戸中期の女流俳人。伊勢の人。医師の夫、斯波一有とともに芭蕉の門下。夫の没後、江戸に出て榎本其角(えのもときかく)らと交際。著「菊の塵」「鶴の杖」など。
しば‐よしかど【斯波義廉】
室町中期の武将。室町幕府の管領。斯波氏を継いで、越前・尾張・遠江(とおとうみ)の守護職となった。のち、義敏と家督を争い、応仁の乱の一因を作った。生没年未詳。
しば‐よしとし【斯波義敏】
[1435〜1508]室町中期の武将。斯波義健(しばよしたけ)の没後その養子となったが、重臣の朝倉・織田らと合わず、家督を退けられた。のち、義廉(よしかど)と家督を争い、応仁の乱の一因を作った。
しば‐よしまさ【斯波義将】
[1350〜1410]室町前期の武将。室町幕府の管領。足利義詮(あしかがよしあきら)・義満・義持の3代の将軍に仕え、幕府の基礎固めに尽力した。