あわた【粟田】
山城国愛宕(おたぎ)郡の地名。現在の京都市左京区から東山区にわたる。平安京の別荘地であった。
あわた‐ぐち【粟田口】
京都市東山区の地名。東山三条白川橋から蹴上(けあげ)までの間。古来、京都七口の一で、東海道の山科(やましな)からの入り口をなす要地。 [補説]姓氏・狂言の曲名別項。→粟田口[姓氏] →粟田口[狂言]
あわたぐち【粟田口】
姓氏の一。 山城鍛冶(かじ)の刀工の家名。京都の粟田口に住んだところから、この系統を粟田口派という。 大和絵の一派の家名。 [補説]地名・狂言の曲名別項。→粟田口[地名] →粟田口[狂言]「...
あわたぐち【粟田口】
狂言。粟田口が刀の銘であることを知らない大名と太郎冠者を、素破(すっぱ)(詐欺師)が自分が粟田口だと言ってだます。 [補説]地名・姓氏別項。→粟田口[地名] →粟田口[姓氏]
あわたぐち‐くにいえ【粟田口国家】
鎌倉初期の刀工。名は弥九郎。京都の粟田口に移り住み、地名を家名とした。後鳥羽院の御番鍛冶と伝えられている。生没年未詳。