かざし【翳し】
1 かざすこと。また、かざすもの。 2 能・狂言の型の一。扇を右手に持って高くかざすようにすること。翳し扇。 3 「翳し文句」の略。
かざし‐ことば【翳し詞】
忌み詞の一。俳諧などで、正月三が日の間に、物の名を忌み、呼びかえて使う言葉。「雨」を「おさがり」、「寝る」を「いねつむ」、「おきる」を「いねあぐ」という類。
かざし‐の‐は【翳しの羽】
「翳(さしは)」に同じ。
かざし‐もんく【翳し文句】
謡曲の文句の中に忌みはばかるものがあるとき、その部分を他の文句にかえて謡うこと。また、その文句。祝言などで「高砂やこの浦舟に帆をあげて月もろともに出(い)で潮の」の「出で潮の」の部分を「入り潮の...