たん‐じゅう【胆汁】
肝臓で生成され、十二指腸に分泌される黄褐色の消化液。胆嚢(たんのう)にいったん集められ、必要に応じて分泌される。主成分は胆汁酸・胆汁色素で、脂肪酸の消化・吸収を容易にする。胆液。
たんじゅう‐さん【胆汁酸】
胆汁の主成分の一。肝細胞でコレステロールから合成され、脂肪酸を乳化する働きをする。腸内で大部分は再吸収され、肝臓に戻る。
たんじゅう‐しきそ【胆汁色素】
胆汁の主成分の一。糞便の色はこれによる。ヒトでは黄褐色のビリルビンが多く、血清中に過剰に存在すると黄疸(おうだん)となる。ほかに緑色のビリベルジンがある。
たんじゅう‐しつ【胆汁質】
ヒポクラテスの体液説に基づく気質の4分類の一。激情的で怒りっぽく攻撃的な気質。胆液質。→黒胆汁質 →多血質 →粘液質