1. 地下岩盤の温度は一般に深部に下がるにしたがい100mにつき約3℃上昇するが、地下構造の特性により同一深さにおいて他の場所より岩盤温度の高い箇所が存在する。その1例は火山深部に存在するマグマだまりからの熱流を受けているところで、このような箇所は、熱抽出の有望な候補地となる。なお岩盤温度は高いほうが熱抽出に有利であるが、とくに何度以上という限界はない。地熱直接利用を行う場合など100℃以下でも利用対象となる。