あく‐しょ【悪書】
1 内容が俗悪で、読者や社会、特に青少年読者に悪影響を及ぼす本。 2 文字を書くのがへたなこと。悪筆。「商戸なれば…書に心なし。故に—なる事人のみるところなり」〈胆大小心録〉
あく‐しょう【悪性】
[名・形動]悪い性質。たちのよくないこと。また、そのさま。特に、酒色にふけりたがる性質などをいう。「—な男を、此の内には一日もならぬ」〈浮・禁短気・四〉
あくしょう‐がね【悪性金】
「悪所金(あくしょがね)」に同じ。「使うても使うても止まりの知れぬ—」〈浄・氷の朔日〉
あくしょう‐もの【悪性者】
道楽者。浮気者。「わぬしも—ぞと町所にも知りたれば」〈色道大鏡・五〉
あくしょ‐おち【悪所落ち】
遊里へ行くこと。「礼場(れいば)(=葬儀場)よりすぐに—の内談」〈浮・一代女・三〉
あくしょ‐おとし【悪所落とし】
馬に乗って険しい坂道を走り降りること。また、それに巧みな人。「究竟の荒馬のり、—」〈平家・九〉
あくしょ‐がね【悪所金】
遊里などで使う金。遊興費。悪性金(あくしょうがね)。「小者、—の使ひやうを見おぼえ」〈都鄙問答・二〉
あくしょ‐がよい【悪所通い】
遊里に通うこと。
あく‐しょく【悪食】
「あくじき(悪食)」に同じ。〈日葡〉
あくしょ‐ぐるい【悪所狂い】
遊里に入りびたって酒色にふけること。