あした【朝】
1 夜の明けるころ。あさ。⇔夕べ。「吾を呼び醒ませし—の使は彼なりけるよと」〈蘆花・不如帰〉 2 次の日の朝。翌朝。「野分(のわき)の—こそをかしけれ」〈徒然・一九〉
あした【明日】
《「あした(朝)2」から転じた語》今日の次の日。あす。みょうにち。 [用法]あした・あす——「あした」は「あした天気になあれ」「あしたはあしたの風が吹く」のように、最も日常的に用いられる。◇「あ...
あし‐だか【足高/脚高】
[名・形動ナリ]《「あしたか」とも》足の長いこと。また、そのように見えるさま。「白き鳥どもの—にて立てまつるも」〈栄花・根合〉
あしたか‐やま【愛鷹山】
静岡県、富士山の南東にある火山。標高1188メートル。また、広くは位牌(いはい)岳・呼子岳・越前岳(1504メートル)などからなる愛鷹連峰をさす。古くは「足高山」と書いた。
あし‐たず【葦田鶴】
《葦の生える水辺にいるところから》鶴(つる)の別名。「湯の原に鳴く—は我(あ)がごとく妹(いも)に恋ふれや時わかず鳴く」〈万・九六一〉
あしたず‐の【葦田鶴の】
[枕]「音(ね)になく」にかかる。「—ねに泣かぬ日はなし」〈古今・恋五〉
あした‐てんき【明日天気】
子供の遊戯の一。下駄(げた)などの履物を蹴り上げて、落下して表が出れば晴れ、裏が出れば雨として、翌日の天気を占うもの。雨か日和(ひより)か。
あした‐どころ【朝所】
「あいたんどころ」に同じ。「事(=豊明ノ節会)果てて、高御座(たかみくら)より—へなりぬ」〈中務内侍日記・下〉
朝(あした)には紅顔(こうがん)ありて夕(ゆう)べには白骨(はっこつ)となる
《和漢朗詠集・下の「朝に紅顔あって世路に誇れども、暮(ゆふべ)に白骨となって郊原に朽ちぬ」から》この世は無常で、人の生死は予測できないことをいう。
朝(あした)に道(みち)を聞(き)かば夕(ゆう)べに死(し)すとも可(か)なり
《「論語」里仁(りじん)から》朝に人としての大切な道を聞いて悟ることができれば、その晩に死んでも心残りはないという意。