あやしいらいきゃくぼ【怪しい来客簿】
色川武大の短編連作集。戦中・戦後の混乱期を生きる人々を描く。昭和52年(1977)刊。
あやし‐ば・む【怪しばむ】
[動マ四]怪しそうに見える。うさんくさい感じがする。「この辺に—・うだる旅人のとどまったる所やある」〈平家・一二〉
あやし‐び【怪し火】
1 原因がわからない火事。不審火(ふしんび)。 2 化け物や怪物が発するという不思議な火。鬼火・人魂(ひとだま)の類。怪火(かいか)。
あやし・ぶ【怪しぶ】
[動バ四]「あやしむ」に同じ。「相人驚きて、あまたたび傾き—・ぶ」〈源・桐壺〉
あやし・む【怪しむ】
[動マ五(四)]《形容詞「あやし」の動詞化》変だと思う。疑わしく思う。いぶかる。「人に—・まれる」「成功するかどうか—・む」 [動マ下二]怪しいものと認める。とがめる。「此の勢一所に集まらば...
あや‐じ【綾地】
綾織りの布地。
あや・す
[動サ五(四)]機嫌をとってなだめすかす。「赤ん坊を—・す」 [可能]あやせる
あや・す【零す】
[動サ四]血・汗などを滴らせる。流す。こぼす。「血を—・して婆羅門に飲ましめ」〈今昔・四・一七〉
あや‐すぎ【綾杉】
1 サワラの園芸品種ヒムロの別名。 2 エンコウスギの別名。 3 杉の薄板を網代(あじろ)のように編んだ垣。 4 鼓や三味線の胴の内部に彫る、ジグザグ模様。
あや‐すじ【綾筋】
屋根瓦の獅子口(ししぐち)に付けた山形の筋。締筋。