いい‐がい【飯匙】
飯を盛るためのしゃもじ。いがい。「—取りて、笥子(けこ)の器物(うつはもの)に盛りけるを」〈伊勢・二三〉
いい‐がい【言い甲斐】
言葉に出して言うだけの価値。「素直に聞き入れるので—がある」
いいがい‐な・し【言ひ甲斐無し】
[形ク] 1 とりたてて言うだけの値打ちがない。つまらない。「すべては礼儀を知らず、格式をわきまへざるは—・し」〈沙石集・一〇〉 2 ふがいない。いくじがない。「—・き味方の奴ばら」〈浄・太功記...
いい‐がかり【言(い)掛(か)り】
1 口実を作って、難癖をつけること。また、その事柄。「—をつける」「とんだ—だ」 2 言い出して、あとに引けなくなること。「門口で突き当たったといふが—でけんかよ」〈滑・八笑人・初〉
い‐いき【異域】
よその国。外国。異国。
いい‐き【好い気】
[名・形動]自分の欠点などに気づかないで、得意になっていること。ひとりよがりで他人のことを気にしないこと。また、そのさま。「人の苦労も知らないで—なもんだ」「ちょっとほめると—になる」
いい‐きか・す【言(い)聞かす】
[動サ五(四)]「言い聞かせる1」に同じ。「幼い子供に—・す」 [動サ下二]「いいきかせる」の文語形。
いい‐きか・せる【言(い)聞かせる】
[動サ下一][文]いひきか・す[サ下二] 1 よくわかるように教え諭(さと)す。説教する。「事の理非をこんこんと—・せる」 2 話して聞かせる。「なま憎げなる言葉ども—・せつつ、時々聞こえけり」...
いい‐き・す【言ひ期す】
[動サ変]口約束する。「殿上にて—・しつる本意(ほい)もなくては」〈枕・一三七〉
いい‐きぜん【好い気前】
[形動]《近世江戸語》自分勝手でいい気なさま。「—な。いろいろなことを言ってくる」〈洒・四十八手〉