いな・む【否む/辞む】
[動マ五(四)]《「いなぶ」の音変化》 1 断る。嫌がる。辞退する。「申し出をむげに—・むわけにもいかない」 2 否定する。「—・むことのできない事実」 [補説]古くは上二段活用かと思われるが、...
い‐な・む【居並む】
[動マ四]「居並(いなら)ぶ」に同じ。「かの—・み屈(くん)じたりつる気色どもぞ、あはれに思ひ出でられ給ふ」〈源・葵〉
いな‐むし【稲虫】
1 稲の害虫の総称。ウンカ・ヨコバイ・バッタなど。 2 ショウリョウバッタの別名。
いなむし‐おくり【稲虫送り】
「虫送り」に同じ。
いな‐むしろ【稲筵】
[名] 1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いな‐むら【稲叢】
刈り取った稲を乾燥させるために野外に積み上げたもの。稲塚(いなづか)。《季 秋》
いなむら‐が‐さき【稲村ヶ崎】
神奈川県鎌倉市にあり、由比ヶ浜(ゆいがはま)と七里ヶ浜とを分ける岬。新田義貞(にったよしさだ)が太刀を投じて竜神に祈り、干潮を利用して鎌倉に攻め入ったという地。
いなむら‐やま【稲叢山】
高知県中央北部、土佐郡土佐町瀬戸にある山。石鎚(いしづち)山脈中に位置する。標高1506メートル。屋島の戦いで源氏に敗れた平家の落人(おちうど)が安徳天皇とともに山頂の洞窟に隠れたといわれる伝説...