あやめ‐ぐさ【菖蒲草】
ショウブの別名。《季 夏》「—足に結ばん草鞋(わらぢ)の緒/芭蕉」
あやめ‐ざけ【菖蒲酒】
ショウブの根を細かく刻んで浸した酒。邪気を払うため、端午の節句に飲んだ。しょうぶざけ。《季 夏》
あやめ‐の‐かぶと【菖蒲の兜】
⇒菖蒲兜(しょうぶかぶと)
あやめ‐の‐くろうど【菖蒲の蔵人】
平安時代、端午の節会(せちえ)に、糸所から献上したショウブ・ヨモギなどの薬玉(くすだま)を、親王や公卿に分けて配る女蔵人(にょくろうど)。
あやめ‐の‐こし【菖蒲の輿】
中古、端午の節会(せちえ)のとき、ショウブを盛って宮中の御殿の軒先に飾った輿。近世では、ショウブで作った輿をさす。あやめの御殿。あやめの車。
あやめ‐の‐せっく【菖蒲の節句】
軒にショウブをさしたりするところから、5月5日の端午の節句のこと。しょうぶのせっく。
あやめ‐の‐つくえ【菖蒲の机】
端午の節会(せちえ)に、典薬寮から宮中に奉るショウブをのせて運んだ机。
あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】
端午の節句の夜、邪気を払うまじないに、ショウブを薄紙に包み枕元に置くこと。また、その枕。《季 夏》「きぬぎぬにとくる—かな/青々」
あやめ‐の‐ゆ【菖蒲の湯】
⇒しょうぶゆ(菖蒲湯)
あやめ‐ぶき【菖蒲葺き】
端午の節句の前夜、邪気払いのため軒にショウブをさすこと。