うみ‐からまつ【海唐松】
花虫綱ウミカラマツ科の腔腸(こうちょう)動物。本州中部以南の浅海に分布。群体は木の枝状に分かれ、扇状になり、骨軸は角質で黒色。細工物の材料に用いる。くろさんご。うみまつ。
うみ‐が【海処】
《「が」は所の意》海。海辺。⇔陸(くぬが)。「—行けば腰泥(なづ)む」〈記・中・歌謡〉
うみ‐がき【熟み柿】
熟した柿の実。じゅくし。
うみがきこえる【海がきこえる】
氷室冴子の青春小説。平成2年(1990)から平成4年(1992)、雑誌「月刊アニメージュ」に連載。平成5年(1993)スタジオジブリ製作でアニメ化された。
うみ‐がめ【海亀】
ウミガメ科およびオサガメ科のカメの総称。いずれも海産で、大形。四肢はひれ状。産卵のときは陸に上がる。アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイ・オサガメなど。《季 夏》「灯台がともる—縛られゐて/誓子」
うみ‐がも【海鴨】
カモ類のうち、主に海にすむものの総称。
うみ‐がらす【海烏/海鴉】
ウミスズメ科の海鳥。全長44センチくらい。背面は灰黒色、腹部は白い。日本では北海道沿岸の島などの岩場で繁殖。オロロン鳥。ロッペン鳥。
うみぎく‐がい【海菊貝】
ウミギクガイ科の二枚貝。潮間帯付近の岩礁に、右殻の殻頂で固着。殻長8センチくらい。殻表は大小のとげ状の突起で覆われ、一部は平たく菊の花びら状。色は紅・紫褐色など。本州中部以南に分布。食用。うみぎく。
うみ‐ぎり【海霧】
海に発生する霧。移流霧の一種。蒸気霧のこともある。《季 夏》 [補説]書名別項。→海霧
うみぎり【海霧】
原田康子の小説。平成14年(2002)、上下2冊で刊行。作者自身の実家をモデルとした大河小説。第37回吉川英治文学賞受賞。