おうぎ‐おとし【扇落(と)し】
1 「投扇興(とうせんきょう)」に同じ。 2 能で、扇を落としてそれを拾い上げる演技の型。
おうぎ‐おり【扇折り】
地紙を折って扇を作ること。また、その職人。
おうぎ‐かけ【扇掛(け)】
書画などをかいた扇を広げて飾るための道具。扇架(せんか)。
おうぎ‐かずら【扇蔓】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ8〜20センチ。葉は縁に粗い波形のぎざぎざがあり、扇を思わせる。4、5月ごろ、紫色の唇形の花を数個つける。
おうぎ‐がき【扇垣】
アシや竹などで、建物や塀の端に扇形につくった垣。
おうぎ‐がた【扇形】
1 扇を広げた形。おうぎなり。せんけい。 2 弧の両端を通る二つの半径と、その弧とで囲まれた図形。せんけい。
おうぎがた‐はぐるま【扇形歯車】
⇒セクター歯車
おうぎ‐がに【扇蟹】
十脚目オウギガニ科のカニ。岩礁地の潮間帯にすむ。甲は前方に開いた扇形で、甲幅約2.5センチ。体色は暗青色から暗褐色。房総半島以南に分布。
おうぎ‐がみ【扇紙】
扇の骨に張る紙。扇の地紙。
おうぎがやつ【扇ヶ谷】
神奈川県鎌倉市中部の地名。もとは亀ヶ谷(かめがやつ)の一部であったが、室町時代に管領上杉定正が住み扇谷殿と呼ばれてからの称。新田義貞が鎌倉を攻めた際の古戦場。寿福寺・英勝寺・浄光明寺などがある。