う‐め・く【呻く】
[動カ五(四)]《「う」は擬声語。「めく」は接尾語》 1 痛さや苦しさのあまり、低い声をもらす。「下腹を押さえて—・く」 2 獣などが低くうなる。「番犬が—・く」 3 嘆息する。ため息をつく。「...
お‐よび【指】
ゆび。「いとをかしげなる—にとらへて」〈枕・一五一〉
さし‐かく・す【差し隠す】
[動サ四]扇や袖などをかざして顔を隠す。「扇を—・し給へる傍ら目、いとをかしげなり」〈源・蛍〉
すく‐いん【宿院】
《「すく」は「しゅく」の直音表記》「しゅくいん(宿院)」に同じ。「春日へとて、—のいとむつかしげなるに留まりぬる」〈かげろふ・中〉
まろ‐らか【円らか】
[形動ナリ]まるまるとしているさま。まろやか。「腕(かひな)をさし出でたるが—にをかしげなるほども」〈源・宿木〉
のり‐の‐とも【法の友】
ともに仏道を志している友。「かへりては心恥づかしげなる—にこそはものし給ふなれ」〈源・橋姫〉
ぬぎ‐すべ・す【脱ぎ滑す】
[動サ四]着物を滑らせるようにして脱ぐ。「女も—・させ給ひてしかば、細やかなる姿つきいとをかしげなり」〈源・浮舟〉
はと‐の‐め【鳩の目】
《「鳩の目銭」の略。円形で、銭の穴が鳩の目に似ているところから》近世初期、伊勢参宮の人が賽銭(さいせん)代わりにまいた私鋳の鉛銭。表裏とも文字がなく、銭1文につき10文ないし12文で交換した。勢...
にぎわわ・し【賑ははし】
[形シク] 1 富み栄えている。「かく—・しきところにならひて」〈大和・一四九〉 2 明るく陽気である。賑やかである。「—・しう愛敬づき、をかしげなるを」〈源・空蝉〉
ぬい‐もの【縫(い)物】
1 衣服などを縫うこと。裁縫。また、縫ったもの。「—をして生計を立てる」 2 (「繍」とも書く)刺繍(ししゅう)。ぬいとり。「むつかしげなるもの、—の裏」〈枕・一五五〉