うかれ・でる【浮(か)れ出る】
[動ダ下一] 1 心がうきうきとして外へ出る。「春らしい陽気に—・でる」 2 どこというあてもなく家を出る。「次第不動明王、娑婆の若衆にうっぽれて、路考じゃうどに—・でる」〈根無草・後・一〉
頤(おとがい)が落(お)・ちる
1 寒くて震え上がるさま。「寒きこといとわりなく、頤など落ちぬべきを」〈枕・二九八〉 2 食べ物が非常にうまいことのたとえ。あごが落ちる。「—・つるやうな」〈虎寛狂・附子〉 3 口数が多いことの...
ことい‐の‐うし【特牛】
「こというし」に同じ。「—を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白波〉
こと・ず【言出】
[動ダ下二]《「こといず」の音変化》言い出す。発言する。「—・でしは誰が言(こと)なるか」〈万・七七六〉
ばん‐いち【万一】
[副] 1 もしも。ひょっとして。まんいち。「—に危(あやぶ)む心から、暫く差控(さしひかえ)ていた」〈二葉亭・浮雲〉 「—おめえがつまらねえこといひ出しては」〈滑・大山道中・初〉 2 わざわ...
ばかやろう‐かいさん【馬鹿野郎解散】
昭和28年(1953)3月14日に首相吉田茂が衆議院を解散したこという。同年2月、衆院予算委員会で吉田首相が社会党右派の西村議員の質問に答えた後に「ばかやろう」とつぶやいたのが聞きとがめられ問題...
と
[格助]名詞、名詞的な語、副詞などに付く。 1 動作をともにする相手、または動作・関係の対象を表す。「子供—野球を見に行く」「友達—けんかをした」「苦痛—闘う」「しぐれ降る暁月夜紐解かず恋ふら...
な・す【成す】
[動サ五(四)] 1 (「為す」とも書く)ある行為をする。「無益の事を—・す」「—・すすべもなく敗れる」「国のこといとよく—・したりければ」〈落窪・四〉 2 物を作りあげる。仕上げる。また、事を...
ちょう・ず【打ず】
[動サ変]打ちたたく。なぐる。「見るに—・ぜんこといとほしくおぼえければ」〈宇治拾遺・九〉
さすら・う【流離う】
[動ワ五(ハ四)]どこというあてもなく、また、定まった目的もなく歩きまわる。漂泊する。流浪(るろう)する。「雪の広野を—・う」 [動ハ下二]に同じ。「我身かくてはかなき世を別れなば、いかな...