おしのび‐かご【御忍び駕籠】
江戸時代、大名や奥方などが忍びの外出に用いた駕籠。屋根は黒ラシャで覆い、腰と棒を黒く塗った。
鴛鴦(おし)の衾(ふすま)
夫婦仲がむつまじいようにと、オシドリの模様をつけた夜具。また、男女の共寝のたとえ。鴛鴦(えんおう)の衾(ふすま)。
おし‐はかり【推(し)量り】
当て推量。「—に聞けど」〈源・手習〉
おし‐はか・る【推(し)量る/推(し)測る】
[動ラ五(四)]類似の事実を当てはめてみて、見当をつける。推測する。推量する。「当事者の心中を—・る」
おし‐は・る【押し張る】
[動ラ四] 1 意地を張る。あえて…する。「—・りてのたまはむことを」〈落窪・四〉 2 「張る」を強めていう語。「すだれ高く—・りて」〈源・常夏〉
おし‐ば【押(し)葉】
植物を紙などに挟み、押しをかけて乾かしたもの。標本などにする。腊葉(さくよう)。
おし‐ばこ【押(し)箱/圧し箱】
押し鮨(ずし)、特に箱鮨を作るときに用いる箱枠。中に鮨飯と具を入れて蓋(ふた)を当てて押して抜く。押し枠。
おし‐ばな【押(し)花】
草木の花を紙などの間に挟み、押しつけて乾かしたもの。
おしば‐ひょうほん【押(し)葉標本】
押し葉による標本。吸湿紙などに植物を挟み、押しをかけて乾燥させた標本。腊葉(さくよう)標本。
おしひき‐ぶんぷ【押(し)引(き)分布】
地震計に記録された初動が、震源から外側に向かう動きを押し、震源へ向かう動きを引きとよび、地図上に観測点の押し・引きの分布を記入したもの。これにより震源での断層運動が推定できる。