おのれ‐ら【己等】
[代] 1 二人称の人代名詞。おまえら。きさまら。「—は役立たずばかりだ」 2 一人称の人代名詞。私ども。「—よりは、なかなか御存知などもこそ候はめ」〈徒然・六七〉
己(おのれ)を知(し)りうる者(もの)は賢者(けんじゃ)なり
自己を知る者こそ賢い。英国の詩人G=チョーサーの処世訓。
己(おのれ)を責(せ)めて人(ひと)を責(せ)めるな
《「東照公遺訓」から》自分の責任でさせたことを、他人のせいにするな。
己(おのれ)を枉(ま)・げる
《「孟子」万章上から》自分の信念をまげる。節(せつ)をまげる。「—・げないで生きる」
己(おのれ)を虚(むな)しゅう◦する
《「漢書」五行志上から》私情を捨てて謙虚で素直な気持ちになる。「—◦して人の意見に耳を傾ける」